幼児も一緒に♪「どんぐりを五感で遊ぶ」10種類のアイディア@道具なし
どんぐりを五感で遊ぶ
どんぐりで遊ぶとは?
どんぐり。大人になっても、どんぐりを見つけると「あ、どんぐりだ!」と呟いてしまいますよね。
どんぐりで遊ぶというと、コマや飾りなど工作をイメージされることが多いですが、ここでは、道具を使わずクラフトにしない「どんぐりそのもの」を楽しむ観察方法や簡単なゲームをご紹介します。
「どんぐり=クラフトの材料」ではなく、「どんぐり=自然を魅力や奥深さ、面白さを感じるアイテム」なんだと気が付いていただけたら、私も森も嬉しいです。
どんぐりから作ったクラフトからどんぐり虫が出てきてキャーってなり、人もどんぐりも悲しい思いをすることが減りますように。
〈目次〉「どんぐりを五感で遊ぶ」10種類のアイディア
=身体をつかう簡単な遊び=
- どんぐり合戦
- どんぐりで玉入れ
- どんぐりローラースケート
- どんぐり拾い競争
=楽しい観察の仕方=
- どんぐりを五感で観察
- どんぐりの背比べ
- お気に入りのどんぐり
- お気に入りのどんぐりは、赤ちゃんの揺り籠?
- 帽子を観察してみよう
- 芽吹きどんぐり探し
=身体をつかう簡単な遊び=
1,どんぐり合戦
▽ルール
雪合戦ならぬ、どんぐり合戦!その名の通りどんぐりを拾って投げる。
▽気づき
どんぐりの存在に気が付き、興味をもつ。どんぐりの殻の固さを「身体で」感じる。
2,どんぐりローラースケート
▽ルール
公園や神社などの固めの地面のところでできる遊び。
どんぐりが地面いっぱいに落ちているところを見つける。
スケートのようにその上を滑る。
▽気づき
どんぐりの存在に気が付き、興味をもつ。どんぐりの殻の固さ・丸さを「足の裏」から感じる。
▽遊びをさらに深める声掛け
「どんぐりは、なぜ丸いのか考えてみよう!」
「丸い(=転がる)と何か良いことがあるのかな?」
3,どんぐり拾い競争
▽ルール
30秒でいくつ拾えるか勝負する。
多く拾えた人が勝ち。
2回戦目は、「帽子がついているどんぐり」や「割れているどんぐり」など、種類を限定して、難易度を上げていくと面白い。
▽気づき
どんぐりに「手で」触れるきっかけづくり。
1本の木から、たくさんの実がなることを知る。
どんぐりの数は、場所・季節・年によって変化することに気づく。また、自然は一定でないことを感じ、図鑑の情報がいつも正解ではないことにも気づく。
▽遊びをさらに深める声掛け
「拾ったどんぐりの数を数えてみよう!みんなで何個のどんぐりが拾えたかな?」
「この木の下には何個のどんぐりが落ちているのか、計算してみよう。」
30秒でこれだけ拾えました! 100個拾えたと嬉しそうに数えています
=楽しい観察の仕方=
1,五感で観察
▽ルール
5つのアイテム「手・鼻・目・耳・口」を紹介する。どんぐりを五感で観察してみる。
手=触ってみよう!
鼻=嗅いでみよう!
目=虫眼鏡で見てみよう!
耳=振ってみよう!音がなるどんぐりはあるかな?
口=食べてみよう!食べれないときは、発見をみんなに口で伝えよう!
▽気づき
どんぐりの見た目・香り・触感・音などに気が付く。
▽遊びをさらに深める声掛け
「どんぐりの香りは、なんの匂いに似てる?」
「音が鳴るものと、鳴らないものの違いは?中身を観察してみよう!」
「殻が割れているものと、割れていないものの違いは?中身を見てみよう!」
赤ちゃんも、どんぐりの香りを堪能しました。
2,どんぐりの背比べ
▽ルール
どんぐりを一掴み程集める。どんぐりを背の順に並べていく。最初に1番小さいものと1番大きいものを探すと並べやすい。
▽気づき
同じ木から落ちたどんぐりでも、よく見ると大きさ、丸さが違うことに気が付く。
これが本当のどんぐりの背比べ。
3,お気に入りのどんぐり
▽ルール
数あるどんぐりの中から1番お気に入りのどんぐりを見つける。選んだ理由を発表する。
▽気づき
どんぐりも1つ1つ個性があることに気が付くと同時に、みんなの感性の違いにも知る。
左が私、右が旦那のお気に入り
4,お気に入りのどんぐりは、赤ちゃんの揺り籠
▽ルール
どんぐりをよーく見て、小さな穴を探す。穴の大きさは、シャーペンの芯の細さくらいの小ささものと、直径3㎜程の大きさのものがある。季節によって、見つかりやすい穴の大きさが違う。
▽気づき
シャーペンの芯の細さくらい穴は、ハイイロチョッキリ(どんぐり虫)のお母さんが卵を産んだ跡。直径3㎜程の穴は、卵からかえった幼虫が、どんぐりから出てきた跡。どんぐりは、ハイイロチョッキリの赤ちゃんの揺り籠にもなっていることを知る。
▽遊びをさらに深める声掛け
「どんぐりの中に暮らしている子がいるかもよ!どんぐりにドア(穴)があるか探してみよう!」
小さなドア(穴)、見えるかな?
5,帽子を観察してみよう
▽ルール
どんぐりの帽子を見つける。帽子の柄を観察する。
▽気づき
この帽子、専門用語では『殻斗(かくと)』といいます。 殻斗 をみれば、どんぐりの木の名前が分かります。
例えば、 鱗柄はナラ類(コナラ・ミズナラ等)の木、横にしましま模様はカシ類(シラカシ・ウラジロガシ等)。どんぐりの帽子はいろいろな模様があるので面白いですよ!!
▽遊びをさらに深める声掛け
「みんなの家の近くには、どんなどんぐりの帽子が付いてるかな?今日、見つけたどんぐりと見比べてみてね。」
今回、見つけた帽子は横にしましま。
6,芽吹きどんぐり探し
▽ルール
根っこ、もしくは芽が出ているどんぐりを探してみよう!
▽気づき
芽や根を出せるどんぐりは、ごく僅かなことに気が付く。
▽遊びをさらに深める声掛け
「芽が出ているどんぐりは何個見つかった?100個どんぐりが落ちていたら、何個のどんぐりが芽を出せるかな?」
「どんぐりは、木の赤ちゃん。みんなと同じ、1つの命。遊んだ後は、大切に森や地面に返してあげよう!」
まとめ
どんぐりの遊び方・観察の仕方10選いかがだったでしょうか?今回紹介した遊び方から、他の遊びや新しい発見が見つかると嬉しいです。
それと、どんぐり虫さんが出てきたら、キャーではなく、「誕生おめでとう!さぁ、外の世界へ行っておいで!」と外に逃がしてあげてくださいね。