岐阜県の郷土料理「朴葉寿し」の作り方
初夏から夏にかけてしか味わえない
朴葉寿しとは、岐阜県の一部の地域に伝わる郷土料理です。
この朴葉寿しの特徴は、なんと言っても、ホオノキの葉(ほおば)で包むこと。
朴葉の葉が具材を包めるくらいに「大きく開き」、また包んでも破れないくらい「柔らかい」、6月~8月上旬頃までの季節限定の郷土料理でもあります。
家庭によって、具材や包み方が異なるのも郷土料理ならではの見どころ♪今回は、我が家の定番の作り方をお伝えします。
朴葉寿しの作り方
○材料(30個分)
酢飯の材料
- お米 1升
- 酢 夏場300㏄、冬場120㏄
- 塩 20g
- 砂糖 160g
飾り付け具材
- しめ鯖(うなぎ)
- 昆布の佃煮
- シイタケの煮つけ
- 桜でんぶ
- きゃらぶき
- 青しその実の漬け物
- 紅ショウガ
- 錦糸たまご
量はお好みで。我が家では、各種1パックずつ購入して、少しずつ盛り付けています。
○作り方
手順
- 酢飯を作り冷ましておく。
- 朴の葉を取ってきて、洗い、水気をふき取る。葉の下(柄)の部分をカットする。
- ツルツルの方を上にして、朴の葉の並べる。
- 小皿に、酢水(水:酢=1:1で混ぜたもの)をさっとかけ、酢飯をつぐ。(写真1)
- 朴葉のまんなかにご飯をのせる。(写真2)
- 飾り付け具材を盛っていく。のせる順番は自由。おすすめは最後に錦糸たまごを乗せると綺麗に仕上がる。
- 葉で包む。上(葉先)→下→横→横の順にたたみ、最後輪ゴムでとめる。
- 箱に積み重ねて置き、上から重しをのせる。
- 半日ほどおけば、朴葉の香りがつき、美味しくいただける。
ポイント
酢飯を冷ましてからのせることで、葉の変色を防ぐことができます♪
朴葉寿しの小話
私の地域では、朴葉寿しを作るために、山から背の低いホオノキを取ってきて、庭に植えている家庭をよく見かけます。
我が家でも、偶然、玄関口にホオノキが生えてきまして。普通でしたら、すぐに伐採してしまいますが、ホオノキなので、そのまま大切に育てています。(草刈り機で切らないようにしているだけ…笑)
また、ホオノキの葉は、朴葉寿しだけではなく、お皿としてもよく使っていたそうです。
父とおばあちゃんの定番の使い方は、「さんま」。焼いたサンマからは、脂が沢山出てくるので、朴の葉を下に敷いていたようです。
葉っぱの上にのせたサンマ、何倍も美味しくいただけそうだな。私もホオノキの葉の日常使い、チャレンジしてみよう♪